『恋のゴンドラ』東野圭吾 感想
前語り
どうもこんばんは、ドノウエです。
読み終わってからしばらくしてから感想記事に取り掛かることが常習化してきた今日この頃でありますが、今回は珍しく読み終えた翌日から感想記事に取り掛かっております。
(記事をアップした日が読み終えた翌日とは言ってない。)
さて、今回感想を書いていくのは、『恋のゴンドラ』東野圭吾です。
今までの記事の中で触れたことなかったんですけど、私の1番好きな作者なんですよね、東野圭吾って。
ベタだなあとは思いますが、こうやって本を読むのが好きになっていったのは、東野圭吾を読んでいたからだと思います。
ちなみに、個人的に1番好きなのはガリレオシリーズより『容疑者Xの献身』。これもベタですね。
※なるべくネタバレはしないように配慮していますが、ネタバレになっているかもしれない怪しいラインの表現が出てきます。その点はご了承ください。
※感想部分に関しては敬体でなく常体で書かせていただきます。
あらすじ
都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。文庫特別編「ニアミス」を収録。
【「BOOK」データベース】
感想
「東野圭吾ってこんなラブコメも書くんだ…」というのが端的な感想である。
もちろん、悪い意味ではない。こんな面白いラブコメを書く人だったんだ、という新たな発見である。今まで自分が「探偵ガリレオシリーズ」や「加賀恭一郎シリーズ」といったミステリ要素の強い小説ばかりを選んで買っていたから、その一面を知らなかった。
先に「東野圭吾が好き」と書いたが、正確には「東野圭吾の書くミステリが好き」というのが正しかったかもしれない。まだまだ自分が読んだことのない面白さがたくさんあるのだとそう思わされるような作品であった。
踏み込みすぎない程度に内容の話をすると、あらすじにもあるように真冬のゲレンデが舞台となる。
ゲレンデを舞台に動く恋愛模様がとても面白いのだが、個人的には男性陣のキャラが特徴的で、それが面白さにつながっていたように思う。
浮気性の広太、口が上手く女性の扱いに慣れた水城、不器用な日田と兎に角三者三様の良さ(面白さ)があった。
(男性陣には月村もいたが、3人に比べると目立ってないと思ったのでここでは割愛。)
ところどころに伏線になりそうなセリフが散りばめられているので、話の展開は割と予想がつきやすい。
また、起承転結も結構ハッキリとしているので、スラスラと読みやすい内容であった。
普段、小説やそもそも活字を読まないという人でもかなり読みやすい部類ではないかとう。
ところで、今回の小説もそうだが、『白銀ジャック』や『雪煙チェイス』等雪山をテーマにした話がちょこちょこ出てくるので、東野圭吾はスキーにも造詣が深いのだろうか。
後語り
感想を書きながら思ったんですが、「東野圭吾が1番好き」とかほざいている割には、読んだことない小説が結構たくさんあるんですよね。
東野圭吾のコメディってあんまり見ないな、とは思ったけど、「〇笑小説」でシリーズ化はされてるし…。
なので、まだまだ東野圭吾の小説については、上にも書いたように知らない面白さがまだまだたくさんあるんだな、と感じました。
まあ、東野圭吾だけじゃなく、他のいろんな小説も読んでいく予定ではあるので、東野圭吾作品の大半は読んだといえるようになるのは一体いつのことやらという感じではあるのですが、今後もマイペースに読んでいこうと考えています。
それでは本日はここまで。
ドノウエ